11月と12月に約20人ずつ2回に分けて、あるIT企業様で「プロジェクトマネジメント基礎研修」の講師を担当しました。
PMBOKに準拠したプロジェクトマネジメントの知識を得て、現場でどう活かすのか――
そんな視点を大切にしながら進めた1日を、振り返ってみたいと思います。
今回の研修の背景
今回の研修はSmileWay®さんとのコラボで、お客様がIT企業ということもあり、
「ようこさんはIT系出身だから、受講者の “なぜ?” に寄り添えるはず」
と推薦していただき、この講座を担当することになりました。
研修の概要
研修はオンライン開催で、2回とも9:00~18:00の1デー講座。受講者にとっても、丸1日を研修に使っていただくので、貴重な時間です。
若手の方からベテランの方まで幅広く、画面越しでも”日ごろからプロジェクトをしっかり回している”という雰囲気が伝わってきました。それぞれが自分の現場と結びつけながら参加してくださっているのを感じ、私も熱が入ります!
研修当日の様子
序盤から真剣に聞いていただいていましたが、場が一気に活発になったのは計画の立て方のあたりから。
事前に注目ポイントだと想定していたところで、たくさんご質問をいただきました。
説明のあった計画書は、実務では違うタイミングで作成している。どう考えたら良いのか?
作成しなきゃいけない計画についてはわかった。だけど、自分のプロジェクトはとても短納期なので、どこまで対応したら良いのだろう?
研修内容は、プロジェクトマネジメントのバイブルであるPMBOKを基にしています。”世界標準”の内容となりますが、各々のプロジェクトのパターンや状況によっては、当てはまらないことも出てくるものです。
ご質問に対して「正解」ではないですが、私が考える「答え」をお伝えさせていただきました。
また、Zoomのブレイクアウトルームを使ったグループワークやディスカッションも活発で、私も各ルームをのぞくと「わかるわかる」という事例がお話されていたり。”学びが循環する時間” になっていたのがとても印象的でした。

研修で扱ったポイント
今回の研修では、現場でそのまま活かせる内容を中心に扱いました。
まず、近年重視される “価値” を軸としたプロジェクトの考え方。
スケジュールや成果物の達成だけでなく、「誰にどんな価値を届けるのか」を捉えることで、意思決定の基準がぶれにくくなる点を共有しました。
次に、成果物ベースでプロジェクトを整理することの重要性。
タスクではなく「何を作るのか」を起点に構造化することで、漏れや認識のズレを防ぎ、チーム全体の合意形成がスムーズになります。
さらに、ワークを通してプロジェクトの進め方を体感していただき、
全体設計・分解・役割分担など、実務に置き換えやすいプロセスを経験してもらいました。
また、研修の内容に応じて、明日から実践できるようテンプレートを活用した進め方を紹介。
検討の抜け漏れを防ぐだけでなく、チーム内で共通認識を持つ基盤として活用できることをお伝えしました。
これらを組み合わせることで、より “進めやすいプロジェクト” をつくる視点を持ち帰っていただけたのではないかと感じています。
受講者のご感想
順調そうに見えていたプロジェクトに進捗遅れが発生するということがあるため、受講前は進捗管理のところ学びたいと思っていた。研修の内容を学んだ今は、計画の時点でもっと整えるべきことがあるということがわかった。
今回の研修で、PMBOKに準拠しているテンプレートが提供されたが、今まで会社ルールとなって使っていたテンプレートに近い部分もあった。なぜ、このテンプレートが必要なのか?ということが良くわかった。
今日習ったことを今すぐ全部をプロジェクトに取り入れることは難しくても、自分の課題に感じる部分に少しずつ適用していきたい。
研修最後の振り返りの時間では、上記のようなご意見をいただき、とても励みになりました。
今回の研修を通じて感じたこと
今回の研修では、さまざまな質問をいただきながら、プロジェクトマネジメントの多様さに改めて気づかされました。
業界が違えば文化が違い、進め方も違う。
そんな中で、私はまだまだIT業界が中心の世界にいるんだなと感じる瞬間もありました。
だからこそ、これからは もっと幅広い業界のPMを学び、理解を深めていきたい。
そうすることで、いただいた質問にもより的確に応えられるようになり、
受講者の皆さんが現場で前に進む力を後押しできると感じています。
講師としての学びをたくさんいただいた、大切な1日でした。
今後の研修予定
次回は、2025年12月20日(土)にプロジェクトマネジメントの公開研修を開催予定です。今年最後の開催となります。
年末のお忙しい時期ではありますが、
「今年の振り返りとして基礎を学び直したい」
「プロジェクトの進め方を整理して新年を迎えたい」
という方には、まさに“学び納め”にぴったりの内容です。
土曜日開催のため、業務に影響なく参加できるのもポイント。
プロジェクト経験が浅い方から、体系的に学び直したい方まで幅広くご参加いただけます。
詳細・お申込みは下記のリンクから▼
※お申込み時のPMアンバサダーには「鈴木陽子」とご記載ください。



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